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最近はやりのネックスピーカー
昨年の春くらいだったか、テレビで紹介され爆発的にヒットとなり超品薄となったネックスピーカー。
その時のバカ売れしたのが、こちらの商品。
今でこそ適正な価格で購入できるが、昨年の秋頃までは品薄状態が続き、オークションやメルカリでは4万円以上で取引されていたこともあった。
この種の商品にニーズがあると見た各社から、ネックスピーカーが続々と発売されているが、どれがいいのかわからないという方も多いのではないだろうか。
量販店に行っても、試聴できないことも多いし、近所の店ではそもそも扱っていないとうことも多い。
利用の主な目的は何?
まず選択に悩んでいるなら、自分の利用イメージを決めた方がいい。
大きく分けると、テレビで使うか、スマホなどの音楽を聴くのか。
なぜこのような切り分けが必要なのかというと、ネックスピーカの多くは接続にBluetoothを利用する。
ところが通常、テレビはBluetooth機能を持たない(持っているものもあるかもしれないが、また別の問題もある)。
そこでテレビでの利用がメインなら、ネックスピーカーとテレビとをどうやって接続するかを考慮する必要がある。
テレビでの利用は考えていない、というなら選択肢は広がってくる。
テレビでの利用なら定番はこれ
まず私が試したのは、最初に紹介した「ソニー SONY ウェアラブルネックスピーカー SRS-WS1」だ。このような箱に入っており、
開けるとこの通り。
ネックスピーカー本体の間にあるのが、本体の充電器とトランスミッターだ。
このスピーカーは専用のトランスミッターを使い、Bluetoothではなく2.4Ghz帯の電波を使った伝送を行う。このためほとんど「遅延」を感じることはない。
むしろ「遅延しない」と言い切ってもいいのかもしれない。
上述した通り、テレビにはBluetoothによる伝送機能を元々持っていない機種がほとんどだと思うが、もしその機能があったとしても通常のBluetoothだと「遅延」が木になると思う。
Youtubeの動画をワイヤレスイヤホンで見ているときに、なんとなく口の動きと声とがわずかにずれていると思ったことはないだろうか。
テレビのような大画面だと、ちょっとした遅延でも結構気になるものである。
このスピーカーは、その遅延問題がないところが、最も大きな長所であると思う。
独自の振動板を搭載していて、映画などのアクションシーンなどでブルっと振動させることもできる。振動の強弱や有無を設定することもできる。
もう一つのメリットとしては、本体の充電器があること。
もちろん他のスピーカーにも充電機能はあるのだが、充電器があると使い終わった時において置く位置が決まる。
小さなことかもしれないが、実際に利用してみると必ず決まった位置に置いてあるというのは、非常にすっきりする。
利用者の中には、充電器を壁掛けにしてSRS-WS1そのものを普段は壁にぶら下げて置くという人もいる。
長所ばかりのようだが、肝心の音はどうだろう。
これは好みにもよるので断定はしないが、必ずしも「音に包まれる」ような気分にはならない。単に、耳元にスピーカーがあって、時々ブルっと震える、程度のように私は感じた。
以前に紹介したこちらの商品。
これと同様に、テレビで大きな音を出すより、近くで音を鳴らしたい、という人の選択肢の一つではないかと考えていいと思う。
このSRS-LSR100はモノラルだが、SRS-WS1はステレオ。
むしろSRS-LSR100の方がテレビの操作もできて便利かもしれない。
テレビでの利用で、私のオススメはこちら
ではテレビ利用を前提としたネックスピーカーで私のオススメは何か。
それがこちら。
この機種には専用のトランスミッター付きと本体のみの2種類があるが、私が購入したのはトランスミッター付きのもの。それでもSRS-WS1よりも値段が安い。
Amazonの商品レビューを読むと、トランスミッターの不具合も報告されているが、このトランスミッターと本体が「aptX Low Latency」で接続するおかげで、Bluetoothスピーカーでありながら、遅延はほとんど感じない。
私は普段テレビを見るときには、上記SRS-LSR100を使い、映画やNetflixを見るときはこの製品を使うようにしている。
両者ともテレビの光端子からのケーブルをトランスミッターにさすのだが、さすがに光端子は一つしかないので、分割機を利用しているが、問題を起こしたことは一度もない。
音質はどうかと言うと、ソニーのSRS-WS1とは全く別物。
非常に広がりを感じ、柔らかに音に包まれているような印象である。
サラウンド感があるかといえば、そこまでの広がりではないかもしれないが、無理に音を作り込んでいるようなこともなく、ごく自然に音に包まれる。低音はそれほど強くないかもしれない。
首にかけた状態でちょうどいい音量にセットし、そのまま首から外した時、本体から聞こえてくる音は思っていたよりも小さい。
隣への騒音が心配、という方でもこの機種なら問題ないと思う。
Amazonレビューにもあるように、起動時と終了時になる音が大きいのはいただけないが「爆音」というほど大きくは感じない。
「窮屈」という意見もあるが、やや同意する。
私も首が太い方だと思うが、首かけする際にちょっとギュッとなる。痛いわけではないが。
もう一つの欠点としては、充電がマイクロUSBケーブルによる、ということ。
SRS-WS1は充電器があるのでいつも置いておく場所が決まるのだが、単にケーブルにつなぐので、その辺にポイっと置くことになる。
ついつい充電を忘れることもあるかもしれない。
テレビがメインでないならこれも選択肢
テレビがメインではなく、ヘッドホンやイヤホンがわりに音楽を楽しむために使いたい、ということならこちらも選択肢に入ると思う。
私は昔からBoseのヘッドホンを愛用していて、QuietComfort 3、QuietComfort 35、QuietComfort 20を今でも時折利用している。ヘッドホンを長時間装着しているのがダメなので、利用頻度は少ないが旅行の際の移動時などは便利だ。QC20は好きな機種なのだが、最近のApple製品では利用しづらい。
値段が大分高くなってしまうのと、音質が劇的に違うというわけでもないので、なかなかオススメしづらい商品ではある。
結論として
結果的には、ネックスピーカーの私のオススメは、「JBL SoundGear BTA」。
音質は十分すぎるほど、重くもなく肩も凝らない(もともと私は肩こりしないのだが)。
遅延を感じたことはなく、充電の部分だけがきになる程度。
起動時などの音は、もしかしたら今後改善されるかも、と期待している。
満充電なら6時間連続利用できるというスペックも十分なのだが、普段使いはやはり「SRS-LSR100」。
地上波はほとんど見ないのだが、Youtubeを見る分にはこれで十分。
ネックスピーカーは映画やNetflixを見るときの環境をより快適にする、と考えれば自然とこのような棲み分けになる。
参考になれば幸いである。