「ソロモンの偽証 前篇」を観てきました。
場所はいつもの新宿ピカデリーではなく、丸の内ピカデリー。
というのも、出演者の舞台挨拶があったから。
そもそもこの原作は、文庫になる前から持っていたんですが、あまりの厚さゆえ、「さあ読むぞ」と気構えないとなかなか読むタイミングが難しかったのです。
で、ほかの映画を見に行ったとき予告編を見て、原作をまだ読んでいないけど見てみようかなあ程度に考えていたんですが、6日に届いて、しかも迷惑メールに振り分けられていた映画館からのメールで、「初日の初回終了後、出演者の舞台挨拶があります」と書いてあるのを見て、思わずチケットを購入してしまいました。
あらすじはすでに知っている方も多いかも知れませんが、
雪のクリスマスの朝、中学校で同級生の遺体を発見した主人公。
いったんは自殺と思われたが、殺人であるとの告発状が届き、マスコミにもそれが漏れたことから、自体は複雑なことに。
いろいろな出来事に翻弄される生徒たち。何も情報を与えようとしない大人たち。
ついに生徒たちは自分たち自身で、何が真実なのかを探し当てるため、学校内で裁判を開くことを決意する。
というものです。
主人公はあくまでも中学生たち。
そのため、相当な時間をかけてオーディションを行い、出演者が決まったそうです。
中でも主人公である藤野涼子さんは、そのままの芸名でデビューとなったわけですが、彼女の演技はすばらしい。
風貌は、ちょっと若い蒼井優という印象ですが、とても初めての演技とは思えません。
舞台挨拶でも、脇を固める俳優陣が、「最初は子どもたちを見て、本当に作品が成り立つんだろうか」と思ったそうですが、だんだんと日が経つにつれその成長ぶりに驚かされたとのことです。
確かにちょっとセリフ棒読みとも感じられる部分もありましたが、全体を見るとそんなことは気になりません。
初めての作品で大きなプレッシャーも合ったと思います。
今日の舞台挨拶で、最後のコメントを求められた藤野涼子さんは、思わず泣いてしまいましたが、しっかりと感想を話されていました。
日本映画としては非常に秀逸な作品だと感じます。
全・後編に分かれているので、まだ全容はわからないのですが(原作も読んでないし)、前編は事件が起きてから裁判が始まるまで。後編は、裁判が中心になるとのことですが、テーマは「救済」とのことです。
とにかく前編の終わり方が…。
早く後編を見たいと思います。
映画作品として見たいので、原作を読むのも後編を見るまでは控えようかと思います。
個人的には、非常にオススメな作品です。
主人公「藤野涼子」さんは、イチオシの女優さんです。
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