上野の東京国立博物館で開催されている「日本国宝展」を見に行ってきました。
10/15から開催されていましたが、12月7日で終了と言うことで、見に行く予定の方は急いだ方がいいでしょう。
11月30日までは、教科書で誰でもみたことがある「金印」が展示されています。
あの「漢委奴国王(かんのわのなのこくおう)」と彫られた金印です。
もうすぐ展示が終わりということで、だんだん混雑がひどくなってくるかも知れませんが、事前にチケットを買っておくことは必須です。
こちらが「日本国宝展」の公式サイトです。
公式サイトからオンラインでチケットを購入できます。
私が行ったのは昨日(22日)でしたが、開場が9時半のところ、9時少し前に到着しました。
すでに並んでいる人はいましたが、それほどの数ではありませんでした。
ただしチケットを持っていないと、チケットの販売も9時半からなので、入場の列に並ぶのはその後になってしまいます。
開場する頃には相当長い列ができていました。
開場時間になってもいっせいに入場するわけではなく、少しずつ人数を区切って中に入れていきます。
比較的早く中に入ることができましたが、ひどく混んでいて展示物が見えないと言うこともありませんでした。
入ってすぐに「玉虫厨子」が展示されていますが、大学で日本史を専攻し、「法隆寺の再建」をテーマに卒論を書いた私としては久しぶりの対面で、じっくりと時間をかけてみてしまいました。
日本書紀の古い写本なども展示されていて、卒論を書いたとき「日本書紀」についても調べたことを思い出しました。
相当古い写本、経典などが現在まで残っていると言うことは、すばらしいことだと思います。
戦乱の時代はあったにせよ、日本が古代から他国の侵略を受けることなく、ひとつの国家として存続してきたからこそ、こうしたものが残っているのだと思います。
現に「4千年の歴史」と言っているどこぞの国は、国が滅びるたびに建築物や書物を燃やしてしまうので、あまり古いものは残っていません。
で、今回の目玉である金印ですが、本物を見るのは今回が初めてです。
思っていたものより遙かに小さい。
周りの人も同じような感想を言っているのが聞こえてきたのですが、教科書等で見るものは拡大された写真なので、大きさまでは知らない方がほとんどなのではないでしょうか。
間近で見るには少し並ばないといけませんが、金印そのものは並ばずとも見ることができます。
今回の国宝展では、時期を限定して特別展示を行っているのですが、こんなにすばらしい内容なら前半の正倉院展も見に行くべきでした。
国宝展自体、10年おきくらいに開催されているようなので、次回は10年後です。
これだけの量の国宝が、同じ場所で見られるのはすばらしいです。
できるだけ多くの方に見ていただきたいと思います。
ちなみに9時半ちょっと過ぎに中に入りましたが、けっこうじっくり見て出てきたのが13時頃。
その頃の待ち時間は約60分となっていました。
いろいろな方のブログを読むと、平日の夕方が空いているとの書き込みもありましたが、終わりが迫っているので、早めの時間に行った方がいいように思います。
国宝展の展示物カタログも販売されています。
オンラインチケットでも、入場の際にこのチケットに交換してくれます。
となりな金印の絵はがき。
国宝展のショップは通常のショップとは別扱いです。
通常のショップにも寄って、これを買ってきました。
国立博物館の敷地にある法隆寺宝物館の展示物カタログです。
法隆寺については、中学から大学まで、ずっと興味を持って調べていたテーマなので、たまにしか来ることができない機会にこうした本を買えるのも楽しいものです。
もうすぐ終わってしまう国宝展。ぜひ急いで見に行ってみてください。