昨日に引き続き、東野圭吾繋がりです。
ドラマ「新参者」「赤い指」が想像以上によかったので、東野圭吾作品で特に人気の高い「容疑者Xの献身」を読んでみました(私自身は、東野圭吾作品の最高傑作は「白夜行」だと思っています)。
殺人を犯してしまった女性。その犯罪を、その犯人を愛するが故、隠蔽工作を行う天才数学者。
警察は、数学者の目論見どおりに捜査を行うが、そこに天才物理学者「ガリレオ」が関わることで、真実が見えてくる。
この小説は、第134回直木賞受賞作でもあるだけに、傑作と呼べる作品でしょう。
しばらくミステリ小説から遠ざかっていましたが(というより小説を読むのが久しぶり)、数学者が行った隠蔽工作が明らかになったときには、正直驚きました。
非常に悲しい作品ですが、必読小説の1冊であることは間違いないでしょう。
小説を読んで、映画での表現が気になり、iTunes Storeでレンタルして見てみました。
テレビドラマの延長線上にある作品なので、原作には出てこない女刑事が余計に感じましたが、数学者役の堤真一の演技が渋かったですね。最近、iTunes Storeで「孤高のメス」という作品も見ていたのですが、この映画の主演も堤真一。
どちらも「3丁目の夕日」とは違い、淡々と演じているところがすばらしい。
原作の数学者は、ちょっと小太りのイメージなので、そこはちょっと違いますが。
小説はもちろん、映画も結構おすすめです。
東野圭吾氏は、多作な方だと思いますが、ほぼ全部ハイレベルなところがスゴイです。
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