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Logicoolの新しいキーボード CRAFT KX100s
Logicoolからアプリごとに機能を変えることのできる「クリエイティブダイヤル」を備えた新しいBluetooth接続型ワイヤレスキーボードが登場しました。
ちょっとお高いこともあって導入に躊躇していたのですが、友人が購入し便利に使っているのを見て、私も導入することにしました。
従来はApple純正のMagicKeyboardとMagicTrakpadを組み合わせ、マウスのみLogicoolのMX Master 2Sを利用していましt。
新しいキーボードにして非常に便利になったこともあり、それらの機能をご紹介します。
外観チェック
このような箱に入っています。
裏返すとこんな感じ。
箱を開けるとこのように本体が登場します。
この左上にあるのが「クリエイティブダイヤル」。
私のメインマシンはMacなのですが、MacにしてもWindowsにしても、専用のドライバのインストールが必要になります。
すでにMacでMS Masterを利用していることもあり、ドライバ画面を開いて新デバイスの追加でキーボードを認識させることができました。
初期設定ではダイヤルに音量調整機能が割り当てられていますが、Chromeブラウザを使っている際にはダイヤルを回すことでタブの切り替えを行うことができるようになります。
WindowsではMS Office用のプロファイルもインストールされますが、Mac用のOfficeプロファイルはデフォルトでは用意されていません。
ワイヤレスなので充電が必要になりますが、Type-Cのケーブルが付属してます。
私自身はJISではなくUS配列のキーボードが好みなのですが、見てお分かりの通り基本はJIS配列です。
キーボードの一部を拡大してみます。
これを見ると、キーにプリントされている文字がごちゃごちゃしているように見えます。特に数字キーやEnterキーの近く。
アルファベットの横にかながプリントされているのは仕方がないとはいえ、記号キーのあたりが見苦しいのには理由があります。
実はこのキーボード、基本はJIS配列ですが、US配列としても機能します。
これが私にとっては非常に便利に使える要因となりました。
ちなみにこのキーボードは薄い割にはずっしりしていて堅牢な作りです。
このキーボードのよかった点とは
JIS配列なのにUS配列でも利用できる
Logicoolの専用ドライバには「キー配列の変更」機能はありません。
そのまま利用すればJIS配列となります。
でもUS配列に慣れている私的には変更したい。ということで利用したのが、”Karabiner-Elements”。
この常駐アプリにある「Virtual Keyboard」という機能を利用しました。ここでJISではなくANSIを選択すればUS配列になります(再起動が必要でしたが)。
US配列にすると記号キーの部分にプリントされている文字については、○の中に書かれている文字が入力されます。例えばShiftキーを押しながら数字の2を押すと@が入力されます。JISで@を入力するためのキーは[になります。
Macでの英数かな切り替えが楽ちん
純正キーボードを利用しているときは、やはりKarabiner-Elementsを使ってスペースバーの左コマンドキーを「英数」に、右コマンドキーを「かな」に割り振っていました。
このキーボードでは上の写真を見てお分かりの通り、スペースバーの左右に「英数」と「かな」があります。US配列にした後でもこのキーは有効です。Karabiner-Elementsの設定ファイルは変更していないので、左右のコマンドキーの振る舞いも変わってはいないのですが、やはりすぐ隣に明示してあるキーを押すことで切り替えられるのは便利です。
後述しますが、このキーボードも今まで使っていたマウスMX Masterも滅多に起動しないWindowsマシンでもそのまま利用できます。
Windowsマシンではキーボード左上にある「漢字」キーを押せば日本語入力モードの切り替えを行うことができます。
MacでもWindowsでも、しかもUS配列に切り替えていたとしても通常の環境で利用できるわけです。
一つのキーボードで3台のPCが利用できる
Flowという機能があるので、一旦キーボードとマウスをWindowsマシン側で登録しておけば、私の場合でいうと、左にあるMacのディスプレイの右端にマウスのポインタを移動させると、右にあるWindowsマシン用ディスプレイの左端からポインタが出てきます。
何と言っても便利なのがポインタの位置に応じて、キーボードの入力先は自動で切り替わること。
今まではSynergyというアプリを使って異機種間のキーボードとマウスの共有を行なっていたのですが、それぞれのマシンにドングルを挿しておけば、Flow機能を利用できます。
機種切り替え用のボタンがキーボードにもマウスにもあるので、意図的に切り替えることも可能です。
Synergyでは、Windows側の制御をしているときにシャットダウンしたような場合、Mac側をサーバにしておけばWindowsシャットダウンの段階でポインタもキーボードもMacに戻ってきます。
LogicoolのFlow機能ではWindowsのシャットダウンを行うと、そちら側に制御が残ったままになってしまい、キーボードとマウスのそれぞれについてMac側に切り替える必要があります。何か設定があって私が見落としているだけなのかもしれませんが、切り替えにそれほど手間がかかるわけでもなく、Windowsマシンを起動させる機会は1ヶ月に2〜3回なので、全く気になりません。
ダイヤルの使い勝手はどうなの?
このキーボードで特徴的な「ダイヤル」ですが、実はあまり使っていません。
自宅にいるときにExcelなどを使う機会はほとんどありませんし、ブラウザのタブ切り替えはマウスで行ったほうが早いです。
Premiereなどでの編集作業でも使えるようですが、ここしばらく動画編集をしていないので、まだ使い心地はわかりません。
キータッチはどうなの?
今まで使っていた純正キーボードも薄型で、キーストロークも浅いほうでしたが、このキーボードもどちらかといえば浅いほうです。
しかし純正と比べると、キーストロークは若干硬めで、タッチ感も悪くありません。
メカニカルキーボードの愛用者からすれば物足りないのかもしれませんが、非常に静かですし、キーピッチも文句ないので気に入っています。
JISとUSのどちらの配列にも対応するため、キーの上がごちゃごちゃしていることくらいが不満点です。US配列のみの製品を個人輸入しようかと探してみたのですが、日本で買うよりもさらに高額になってしまいます。
結果的に日本版を購入しましたが、上述した通り両方の配列のいいとこ取りが結果的に実現したので、かえって良かったのかもしれません。
US配列では小さいEnterキーが大きくなって打ちやすくなったのもメリットです。
テンキーはもともとあっても使わないほうなので、テンキー部分をタッチパッドにした製品があっても面白いかもしれません。
最後に
まだまだダイヤルの機能を活かしきれていないので、今後どのように便利に使っていけるのか楽しみな製品です。
キーボードとしてはちょっとお高いので、購入する際には店頭でタッチ感を確認してからの方がいいかもしれません。
また異機種間の連携を考えているのなら、マウスもその機能を備えたものが必要になります。