我が家では何年か前から、HP社製の複合機である「PSC2450」という機種を愛用してきました。
エプソンやキヤノンのプリンタ・複合機と比較すると写真画質は劣るかも知れませんが、FAX機能も付いており、我が家にとっても必要かつ十分な性能を発揮してくれていました。
ところが、私の部屋として使っていた部屋を息子に譲り、北側の部屋に私が移ってから、この複合機を利用するのに一苦労でした。FAX機能を利用しているため、複合機を移すわけにはいかず(私の今の部屋ではコードレスホンを使っている)、やむなく「PLANEX 双方向通信対応USBプリントサーバ Mini-101M」という機種をつないで、無理やりネットワーク対応させて使っていました。
このプリントサーバは、Amazonでの評判もまずまずの機種で、さすがにスキャナ機能は使えないまでも、インク残量情報などを教えてくれるので、今年の年賀状印刷の時も活躍してくれました。
ただし、このプリントサーバを使った状態では、Macを起動する度にHPのインストーラが起動してしまい、いちいち終了しないといけません。またWindowsPCでは、起動する時だけでなく、光学ドライブの扉の開け閉めやNASへの接続の度にドライバのインストールが始まってしまい、たいへん鬱陶しい状態になっていました。
今回、無線LANにAirMac Extremeベースステーションを利用するにあたり、せっかく一つだけ用意されているUSBポートにこの複合機をつないで、利用できないものかと考えました。
とりあえずMac。
こちらは、AirMacユーティリティを起動させ、「プリンタ」というところをクリックすると、すぐに「PSC 2450」というプリンタの接続が認識され、使えるようになりました。
問題は、WindowsPCです。
HPのホームページでは、2450について「AirMac Extremeを使った接続,Rendezvousでの利用はサポートしておりません。」と明確に書かれています。ググってみても、2450をつないでみようとした痕跡があるブログなどは見つかりましたが、最終的にうまくいったのかどうか不明です。
仕方なく自分でやってみることにしました。
AirMac Extremeに添付されているCD-ROMには、Windows用のユーティリティも含まれています。そこで、Bonjour for Windowsを起動させ、プリンタを認識するかどうか確認してみました。
一応この段階では、プリンタとして2450が接続されていることは認識されていたようですが、次の段階で、プリンタ製造メーカと機種を選択する画面になります。ここでHPを選択しても、2450の名は表示されません。Windowsに2450用のドライバをインストールしてあってもです。
どれか互換のあるドライバはないものかと、適当なドライバを読み込んで試し打ちしてみましたが、当然化け化けです。
仕方なく「ディスク使用」というボタンをクリックしても、「*.inf」というファイルを選択するようになっています。ところがHPのホームページからダウンロードしてくるドライバは、自己解凍形式のEXEファイルです。
ふと「自己解凍形式の実行ファイルということは、¥tempにドライバ本体が解凍されているはず。なら、そこにinfファイルがあるかも」と思いついて、¥tempフォルダを見たところ、infファイルが8つくらいありました。どれかわからないので、一つ一つ選んでいって見ると、「引数が不正です」というメッセージとともにBonjour for Windowsが終了してしまうケースもあったのですが、確か上から3つめか4つめ(一昨日の晩にやったので記憶があやふや)のファイルがエラーもなく、しかも選択肢として「2400シリーズ」みたいな表示がされています。
これだ!と思い、そのままボタンをクリックすると、なにやらドライバをインストールしている様子。それであっさりと終了。
試し打ちすると、「1ページに縮小して印刷」というモードで試すと、1ページに収まりきらず、次のページに少しはみ出すという状況ですが、それ以外はうまく印刷できています。
なんとかこれで、MacからもWindowsからも、2450で印刷ができるようになりました。こうやって書いてみると、比較的短時間で解決したように見えますが、けっこう時間を取られました。でもうまくいって良かったです。
これで来年の年賀状も大丈夫(かな?)。
それとも、もともとLANに対応しているFAX機能付きプリンタに乗り換えるかも。