デジタル機器

E90のAll Files化、無事に終了

先日の705NKのAll Files化に引き続き、E90もAll Files化してみました。

結果としては、あっけなく終了。705NKのときにWindowsのPython環境を構築していたこともあり、すぐに作業は終わってしまいました。

手順をまとめると、下記のとおりです。

  1. WindowsPC上に、Python2.5, PyWin32, Pyserialをインストールして、Pythonの実行環境を整えます。Python環境を構築するのに必要なファイルの場所は、先日の705NKについてのエントリの最初に書いてあるzipファイルの中にあるテキストを参照してください。
  2. C:\Python25にパスを通します。 パスを通したあとは再起動を忘れずに。パスを通さなくとも、拡張子がpyのファイルはPythonに関連づけされるので、ダブルクリックで実行できてしまいます。でもコマンドプロンプトの画面が一瞬開いて、また閉じてしまうため、実行結果を確認できません。コマンドプロンプトを開いた状態でPythonを実行するには、パスを通しておいた方がいいでしょう(フルパス指定で実行するという方法もありますが)。
  3. こちらのページにある、s60_3_1_app_trk_2_7.sisx、hack_perms_s60v3_FP1.py、hack_perms_s60v3.rarをダウンロードします。
  4. s60_3_1_app_trk_2_7.sisxを端末に転送して、インストールする。
  5. hack_perms_s60v3.rarを解凍し、中に入ってるHelloCarbide.exeをY-Browserとかを使ってC:\直下にコピーします。WindowsPCからはC直下に直接ファイルを持って行けないので、いったんEにでも転送してから、Cに移動(またはコピー)します。
  6. TRKというアプリがインストールされるので、起動してOption→Setting→ConnectionをUSBにする。もし、この段階でPC Suiteが起動していたら、終了させておいた方がいいかも知れません。
  7. PCとUSBケーブルで接続して、Option→Connect。Status: ConnectedになればOK。
  8. hack_perms_s60v3_FP1.pyをWindowsPC上で開き、 ser = serial.Serial(5) という行を探します。この"5"の部分を、それぞれのPCに合わせて修正します。どうやってCOMポートを調べるかというと、デバイスマネージャを見ます。Portのところを見ると、Nokiaで使っているPort番号がわかるので、COM7ならSerial(6)というように、COMポートの番号より、1小さい数に修正します。
  9. コマンドプロンプトを表示させ、 Python hack_perms_s60v3_FP1.pyとやって、しばらく待ちます。
  10. 最後に Close End+Exit と表示されて、途中にcandidate!!!なる文字が表示されていれば成功です!

あと、Nokia PC Suiteのバージョンが6.86.9.0になっている場合、All Files化に失敗する可能性があります。私は先日の705NKのときに、Nokia_Connectivity_Cable_Driverをバージョンダウンしていたので特に問題は起きませんでした。上記1に書かれているテキストに、古いドライバの場所も書かれています。

705NKと同様、All Files化に成功しても、電源を入れ直すとまた元通りになってしまいます。

元に戻っても、端末のみで戻すためには、さらに次の手順を行います。

  1. S60_3_1_Prof_v1_62.sisx をここからダウンロードする。似たような名前のファイルがあるので注意!
  2. Profilerをインストールする。
  3. Profilerを実行する。
    1. Options>Profiler>Startでタイトル下のStatus:がinitialising ⇒ samplingに変わるまで待ちます。
    2. Options>Profiler>StopでStatus: finishedに変わるのを確認します。
    3. 右キー(Exit)で終了します。

  4. ここから 31_CProfDriver_SISX.ldd をダウンロードします(クリックするとダウンロードが始まります)。
  5. 上記ファイルを、CProfDriver_SISX.lddにリネームします。
  6. Y-Browserとかを使って、"c:\sys\bin\CProfDriver_SISX.ldd"に上書きコピーします。

電源を入れ直したあとなどで、またAll Files化状態にしたいときは、3の手順を再度実行します。

こちらにあるCapsON/OFFアプリをインストールすることで、CapsOFFでAll Files化状態、CapsONで元の状態に切り替えることができるようになるとのことですが、705NKのときはうまく切り替わりませんでした。E90ではまだ私も試していません。ちなみに、CapsOnOFF.rarを解凍すると、preFP1とFP1と2種類のファイルが入っていますが、E90ではFP1の方を利用するようです(705NKではpreFP1)。

これらの作業の結果が次の画面です。通常は表示されないはずのsysフォルダの中身を見ることができます。

Screenshot0004.jpg

All Files化がうまくいくと、UAの書き換えも簡単にできるようになり、YaPNを利用しなくてもMMSの送受信が可能になります。

その詳細は後ほど。

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