環境問題はなぜウソがまかり通るのか

この本が出たことを新聞の広告で知り、すぐに注文したものの、続編が出る頃になってやっと読み終わりました。

環境問題はなぜウソがまかり通るのか (Yosensha Paperbacks (024))
武田 邦彦
洋泉社
2007-02
定価 ¥ 1,000
おすすめ平均:

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内容的には、Amazonのレビューにもあるように、ホントかな?と疑問符が付くところもありますが、おおむね著者の主張には納得がいきます。

とかく「環境」というと、「こうすることは環境にいいんです」という主張ばかり目に付き、それが絶対善であることから、あまり反論もできず、ズルズルと税金を投入する、という流れになっていると、常日頃から感じていました。

たとえば今「ペットボトルのリサイクルは環境保護に役立たない」と主張しようものなら、おそらく「環境に優しくない人」というレッテルを貼られ、無視されるのがオチでしょう。

でも細々と「ペットボトルなんて分別せずに、ほかのゴミと一緒に焼却した方がいい」という意見もあったことも事実です。公務員の知人の話では、「そんなことを役所内部で話せる雰囲気ではない」と聞いています。「環境保護」自体は、絶対善なので否定するものではありませんが、年々お役所の方針でゴミの分別が細かくなっていき、面倒になっていくに従い、なんとなく「ホントにこれが環境保護なの?」という疑問を感じることは多いです。

国も地方自治体も、環境保護についてはいろいろな意見に耳を傾け、議論をしてほしいと思います。
この本の続編も出ました。
この著者の行っていることがすべて正しいと考えているわけではありませんが、環境問題を考え直すいいきっかけとなる本だと思います。

環境問題はなぜウソがまかり通るのか2 (Yosensha Paperbacks (029))
武田邦彦
洋泉社
2007-09-12
定価 ¥ 1,000

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