お薦めの本を書くのは久しぶりですが、ペースは落ちたものの、相変わらずAmazonと楽天ブックスから本が毎日のように届いてます(^^ゞ
中でも最近の話題(といってももう少し前のテーマとも言えますが)で、いちばんのものといえば「アメリカのサブプライムローン問題」でしょう。
そもそも「サブプライムローン」とは何か、この問題がなぜ世界経済に大きな影響を与えるのか、なぜ世界同時株安という現象が来てしまうのか等、新聞やテレビでは詳しく報じられることは少ないので、私は今ひとつピンと来ていませんでした。
私も株は少しは持っているので、少なからず影響を受けているのですが、そんなときに目にとまったのがこの本。
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この本はサブプライムローン問題を易しく説明した本としては、もっとも手軽に読めるものだと思います。おそらく1時間から1時間半くらいあれば、誰でも読めてしまうと思います。それでいて、必要かつ十分な説明がなされています。昨晩手にとって、あっという間に読み切ってしまいました。
説明も回りくどくなく、経済問題に疎い方でも、それなりにいま起きていることの重要性、問題の根の深さが理解できると思います。
非常にお薦めです。
2番目が、こちらの本。
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日本の亡くなった方に対する解剖の割合は、なんとたった2%に落ち込んでいるのが現状とのこと。
新聞報道などをみていると、犯罪によって死亡したケースではいわゆる「司法解剖」なるものが実施されて、死因が特定されている印象を持ちますが、その死因を詳しく調べるべき「変死死体」に対する解剖率もたった9%で、しかも都道府県によってその割合は非常に偏っているとのこと。つまり、犯罪被害者であっても、その犯罪が暴かれずにいるケースが意外に多いかも知れないということです。
解剖数が減ってきている理由としては、いろいろ考えられるようですが、まずは人手不足と予算不足。それから、著者がいうとおり、自分の家族が亡くなったとき、医師などから「詳しく死因を調べたいので、解剖して良いですか」と聞かれれば、快く承知するケースは少ないだろうことは、想像に難くありません。
そこで著者が提案するのが、画像診断による死因調査です。
これであれば、それほど遺族の抵抗はないでしょうし、むしろ画像診断で正確な死因がわかるとすれば、やってもらいたいと考える家族もいるかも知れません。
人手不足、予算不足については、国家レベルで議論が必要でしょうが、著者の提案は非常に理にかなっていると思います。
まずは、死因調査に対する現状を知り、どう解決していくべきかを知るためには、良い本だと思います。
ご存じの方も多いと思いますが、この著者は「チーム・バチスタの栄光」などの小説で有名な方です。小説も売れているようですが、その原案として考えていた内容が本書ということで、小説を読んだ方にもお薦めです。
3冊目がこの本です。
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最近のMac WorldでMacbook Airを出して注目のAppleですが、やはりAppleをここまでの会社に成長させた立役者といえば、ジョブズでしょう。
私も、幕張メッセで開催されたMac Worldで、ジョブズのスピーチを聞いたことがありますが、人を引きつける魅力(というかカリスマ性といった方がいいんでしょうか)を持った人物だと思います。
この本は、新書サイズであることでそれほどページ数があるわけでもないのですが、Apple社におけるジョブズの役割をよく分析した本だと思います。
上記の関連書籍にもいくつかあるように、Apple社やジョブズを分析した本は、いままでも多数出ていますが、それらの分厚い本を読む前に、この本でひととおり基礎知識をつけておく、というのにもいいかも知れません。
またこの本と同時に、次のDVDをご覧になることもお薦めします。
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ジョブズ自身のインタビューがないのは残念ですが、iPodの開発者やApple社に関する本を書いているジャーナリストなどへのインタビューで構成されており、興味深い内容でした。
以上、3点の本をご紹介しましたが、たまたまというか、どれも新書なので、価格も手ごろで読みやすいと思います。