私は以前、こちらの記事で雑誌を自炊して電子化する課程を書きました。
我が家と言うより私の部屋には、非常に多くの本もたまっています。いわゆる積ん読ですが、足の踏み場もない、という状態です。
先日の震災時には、積んである本がいっせいに崩れて、扉をふさぎ、中に入れなくなる始末。
何とかスキマから本を少しずつ取り出し、1日かけて元の状態(積ん読!)に戻しました。
当然この状態をよしとするものではなく、何とかしないといけないとは考えているのですが、その一つが本の電子化サービスの利用です。
去年の秋頃から、少しずつ電子化サービスの会社に送り、PDF化してきました。
今月依頼したものがつい先頃納品(といっても、電子化作業が終わったのでダウンロードしてね、というメールが来るだけ)されたのですが、これで約500冊の本を電子化したことになります。
さすがに本棚に空きができてきました。
私が利用しているサービス会社は、BOOK SCANという会社で、いわゆるこの業界のリーダー的な存在でもあります。最も早く手がけたのもこの会社かもしれません。
1冊の電子化に要する費用は、100円。これに名前の変更オプション、OCRオプションなどを足していくわけです。
この会社のいいところは、スキャンしたデータを端末によって最適化したファイルに変換できることです。
たとえば、
"スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則" (カーマイン・ガロ)
を単純に電子化すると、サイズは107.1MBになっています。
これをiPad用に最適化すると、サイズは37.2MBまで圧縮されます。PCでこの圧縮されたファイルを開くと、なんだか汚いフォントで表示されるんですが、iPadで見るとこれが見やすい。
サイズも小さくなっているので、クラウド上に最適化されたファイルを置いておき、読みたいときにダウンロードして読む、ということも現実的になります。
iPad以外にもアンドロイドの特定の機種や、Kindleなどに最適化することもできます。
本当にこの会社のサービスは安心できるのでおすすめなのですが、いかんせん人気のある会社なので、今日(7/18)依頼しても実際にスキャンしてくれるのは11/14になってしまいます。
とにかくたまっている本を早く電子化したい、一定の期間ずっと依頼し続けたい、という方には有料会員になるという手もあります。
有料会員は、月50冊までならいつでも依頼OKで、即スキャンしてくれます。しかも名前変更とOCR付き。
またiPadなどの端末への最適化も、まとめて依頼できます(有料会員でないとファイル一つ一つ依頼)。さらに有料会員になると、ダウンローダーというアプリが提供されていて、一括ダウンロードも可能になります。
私は、とにかく本がたまっていて困っていたので、有料会員になりました。毎月50冊ずつではありますが、確実に変換されていきます。
紙のまま残しておきたい本もあるのと、本の購入ペースが落ちているのとで、そろそろ「在庫」が尽きそうです。
雑誌は今まで通り自分でスキャンしますが、本はとりあえずこの方法で電子化し、在庫が尽きたところで有料会員を解約するつもりです。