ずっと欲しかったドライブレコーダーをやっと取り付けました。
実は一昨年のちょうど今頃、スーパーの駐車場で、こちらが止まった状態のところにバックしてきた車が衝突するという事件がありました。
私は駐車場を出ようとしていたときだったので、逆に入ってくる車がいないかを確認するため停止していたのですが、相手は自分が駐車しようとしているときに、私の車が導線上に入ってきたと主張するのです。
保険会社が代行で示談交渉を行ってくれたのですが、スーパーの監視モニタにも事故の瞬間が映っておらず、私が止まっていた証明ができません。そのため、相手が強気に出てきて、バックするときに後方確認しなかったのは悪いが、導線上に入ってきた私にも責任があると主張し、しばらくらちがあきませんでした。
結局、私が少額訴訟で相手方を訴えることにしました。少額訴訟というのは、たった一日、1回の裁判で判決が出る裁判です。
ただしリスクもあります。相手が「少額訴訟」を了承するかどうかです。了承しない場合は、通常の民事裁判となります。
今回は、相手の自動車保険に弁護士特約がついていたのか、弁護士3名の連名で「少額訴訟は了承しない。通常訴訟で争う」旨の連絡がありました。
要は、こちらは3名もの法律の専門家がついているぞ、おとなしくこちらの主張を認め、示談に応じろ、というサインな訳です。
これには頭に来ました。
こちらには弁護士はいないが、通常訴訟で戦ってやる、ということで裁判が始まりました。
通常の民事裁判はやはり大変です。向こうはプロですから、裁判の期日ぎりぎりに自分の主張を記した文書を提出してきます。その主張に対し反論する文書を出すことは当然できるので、届いたその日に反論文書を作成し、裁判所に翌日送付する、というやりとりが何度か続きました。
実は通常訴訟になることも想定していたので、それほど大変な作業とは思わなかったのですが、今考えればよく頑張ったなと言う気がします。
それほど強気になれたのも、こちらに有利な証拠をわざわざ相手側が出してくれたおかげでした。
相手の保険会社が作成した事故の概要に、相手が主張する事実が成り立つはずがない文章が書かれていたのです。しかも相手はそのことに気付いていない。
また相手側が事故現場の概略図を書いてきたときも、グーグルマップの航空写真を提出し、図がいい加減なものであることを証明できたのもこちらに有利となりました。
結局、相手が自ら文書で主張していた証拠をこちらが追認し、それを元に裁判を進めたため、無事に勝つことができました。
と、前置きが長くなりましたが、このときから客観的な証拠が残せるドライブレコーダーがあればいいなあ、と考えていたのですが、なかなかいい商品が見つかりません。
【ハイブリッド常時録画】ドライブレコーダー Paparazzi Ace PZ-95(M4G)【SDHCカード4G同梱版】
という製品が第一候補だったんですが、ちょっと値段が高い。評価も高いんですが、いろいろと調べると、画像品質は停車しているとき前の車のナンバーが読めるかどうか、とのこと。それでこの値段では割に合わない、ということで保留となりました。今では品切れで買おうにも買えません。
最近、下記の商品の存在を知り、調べてみると、値段の割に常時録画で音声記録もしてくれる。2GBのSDカードがついているんですが、通常画像はどんどん上書きされ、いっぱいになって録画できない、ということもない。いざ事故時には、衝撃前後60秒間の画像が保護対象となり、上書きされることがない、などいい感じ。
画像品質は、上記商品と同じ程度。
それでこの値段なら、まあつけてみるのもいいんじゃない、ということで購入に踏み切りました。
取り付けも簡単で、配線を表に見えないよう気を配る程度。
感度調整をまだしていないので、ちょっとした衝撃でピッと反応してしまいますが、いつも録画されている安心感は何物にも代えがたいものがあります。
まあ、こちらが無謀運転していれば、それもバッチリ録画されてしまうので、やや易しめの運転にもなりました。
とりあえずはおすすめの商品といえるでしょう。