監督した作品がすべて高い評価を受けている、クリントイーストウッド監督、主演で話題の「グラン・トリノ」を観に行ってきました。
さすがに話題の映画なので、ほぼ満席。年齢層も幅広い。
あらすじとしては、妻に先立たれ、息子たちとも折り合いの悪い頑固オヤジ。自分が住んでいる周辺がどんどんアジアからの移民ばかりになって行く中、ついに彼の家の隣にも移民がやってくる。差別主義の彼は「イエローめ」と毛嫌いするが、その家の息子が主人公が大切にしている車「グラントリノ」を盗もうとしたことから、不思議な縁で結ばれていき、彼の心もだんだん開かれていく。そこで起きたある事件。その事件いたして彼が決断したこととは。。。
ラストは悲しいものですが、途中は笑う場面もちりばめられており、決して長さを感じない作品です。
映画評論家の町山智浩さんの話によると、デトロイトでこの不況の中インタビューした失業者(?)に、「今でも日本車に対して恨みを持っていますか」と聴いたそうです。古い話になりますが、昔日本車がアメリカで大量に売れて、そのせいでデトロイトが不況に陥ったとき、日本バッシングがひどく、日本車を大きなハンマーでたたき壊すといった派手なパフォーマンスが行われていたことがありました。
でも今回はその失業者は「昔とは違うよ。しかも「グラン・トリノ」も見たしな」という回答だったそうです。
実際に観てみると、そんな気持ちがわかるような気がします。
すばらしい!