先週と今週のフジテレビ「アンビリーバボー」は「霊能力者ローラリンジャクソン」特集。
先週の放送では、アメリカの科学者がいろいろの実証実験を行った結果、「本物」と認定したごく少数の霊能力者であるとのこと。
今日その続きがあるということはすっかり忘れていて、たまたま夕食と重なったことから見る事ができた。
正直に言おう。
彼女は素晴らしい「能力」の持ち主だと思う。
ただし、「霊能力者」とはとても思えない。
私は「霊能力者」が現実に存在していないとは全く考えていない。
先週も感じた事だが、テレビ番組でその収録を見に来ている人の霊視をして、それが見事に当たったとしてもそれだけで信じることはできない。
なぜなら、テレビ番組の収録に参加した事がある人であればわかる事だが、誰でもホイホイ参加できるものではない。
どんな背景を持つ人なのか深く調べることはないだろうが、少なくとも年齢、職業、住所、参加希望の理由など、少なくとも事前に提出しているはずだ。
それがヒントになって、色々と想像を膨らませる事ができる人もいるだろう。
確かに誰もができることではない。
ちょっとしたきっかけ、相手の仕草、目の動きなど観察して判断する人もいるだろうし、自分でもそういう変化を読み取る事ができることを自覚せずに、それを生かしている人もいる。
メンタリストと呼ばれる人々が、色々なものが置かれている中で、特定の人が何を選んだのか会話を続ける中で当てていく、という番組がはやった事がある。
今回の番組もそれに「似ている」のだ。
「亡くなったお母さんに会いたい」という女性がなぜ突然出てきたのか、その経緯を番組内で説明していたのかよくわからないのだが(皿の片付けしている時に説明していたのかな?)、「亡くなったお母さんに会いたい」という希望を持った人がいる。それだけで、亡くなった母親と本人との関係に何かあったのだろう、ということは容易に想像がつく。
その女性は、私が見ていても明らかに色々なアクセサリをつけていた。
「お母さんに対する思いが強い」女性のアクセサリ。その中に、母親と関係があるものがある確率は高い。
結果として、一番目立つネックレスがそれであったにもかかわらず、なぜ回りくどい言い方をするのか。
また数字を並べて、何か意味があるかのように見せる「テクニック」は非常に多く使われていた。
数字が10桁以上ある意味のなさそうな数字というなら話は別。
一桁の数字をいくつか並べれば、言われた方は「自らそこに何らかの意味づけ」をしようとする。
繰り返すが、彼女の能力は素晴らしい。
彼女の役割は、何らかの悩みや心の傷を持つ人を「癒やす」ことだと思う。
そういう意味では、彼女の畳み掛けるようなトークは素晴らしい(嫌味ではなく)。それができる人はそうはいないし、彼女と話すことで自分が癒された、何らかの問題が解決した、と思えればそれで十分である。
自分を否定されたり、さらなる疑問が生じた状態で「お帰りください」と言われたら嫌だろう。
「誰にも話していないことを当てられた」ならまだしも、ついには将来予測まで話出す。確認のしようがないではいか。
彼女が本当の霊能者であって、芸能人本人が触れられたくない事実を次々と暴露されてはたまらないだろうし、公開できることは少ないだろう。
何度も繰り返しになるが、この世の中に「霊能力者などという馬鹿げたものは存在しない」というつもりは全くない。
むしろ現実に特殊な能力を持つ人は存在するし、現時点で科学的に証明できないからといって否定すること自体「馬鹿らしい」と考えているくらいだ。
「オカルト」と言われるもの、つまり論理立てて説明できないが、実際に起きているとされる現象。
それは現時点で説明できないからこそ「オカルト」なのであって、将来解明される事実かもしれない。
1000年前の人たちからすると、現代社会の人々の生活は「オカルト的なもの」で満ち溢れているだろう。
例えば信じる人は多くはないと思うが、現時点で国家として「認定」されているに近いのは「遠隔透視」だと思う。
アメリカで実際に「遠隔透視」などの実験が行われていたことは明らかだ。
「月刊ムー」の読者か、と言われそうだが、CIAの公式サイトで「情報公開法に基づく公開文書」をこちらで検索することができる。
https://www.cia.gov/library/readingroom/
ここで検索ワードとして「REMOTE VIEWING」を打ち込むと、遠隔透視の結果どのような結果が得られたのか、様々な文書が表示される。
実際の被験者が書いたスケッチを見ると、「これでいいのか」と思えるものが多いのだが、肯定的に見る人も否定的に見る人もいるようだ。
この手の話は、こちらの本で詳しく書かれている。
番組で取り上げていたローラの本はこちら。
この本は読んでいないが、アマゾンのレビュー見るとやはり感じるのは「霊能力者」としての彼女ではなく、「いかに癒されたのか」。
これが彼女の本質なのだと思う。
決して能力を否定するわけでもないが、彼女なりの「癒し」の方法。それを周りが「霊能力者」と呼ぶことで収まりがついているのだろうと感じた。
まあ、こうした不思議な力が存在することを否定しない最も大きな理由があるのだが、あえて触れないでおく。
ちなみに私が考える「死後の世界」については、この本のものに近い。
これも実はアンビリバボーで知った本なのだが、脳神経外科医が体験した「死後の世界」について書かれている。
映画で言えばこれ。
「なぜこの映画なの」と思われる方もいるかと思うが、最後の方でブラックホールに突入した主人公が一つ上の「次元」の世界に入り込む。
現実の宇宙は「4次元」だから「5次元」の世界。
現在の科学で「重力」について説明しようとすると、10次元だったり、11次元の世界を考える必要がある。
次元間を伝わるのは重力のみであり(簡略化してます)、時間も場所も自由に行き来できる主人公が、過去の自分に「重力」を使ってメッセージを送る。
強引に「霊能者」と現代物理学とを結びつけようとしていると思われる方もいるだろうが、宇宙物理学や量子力学などの本を読んでいると、「なんでもあり」の世界なのだ。
人間が目の前の「壁」をすり抜ける事も、確率から言えばゼロではない。
物質の根本である量子の振る舞いは誰にも予測できないし、どう振る舞ったのかは結果を見るまでわからないのだ。
すごく話が飛んだように見えて、実はつながっていて、人間の脳の中で色々な感情が生まれるし、記憶も生成される。
しかしそれらは単なる脳内の電気信号でしかない。
ならば、その電気信号をMRIとかの道具を使わずに検知できる人間がいてもおかしくはない。
あらゆる事象は「否定できない」。
これが私の基本的なスタンスである。
ちょっとぶっ飛びすぎ?