面白いテレビ番組がなかったので、年始に録りためたビデオを見ています。
今日見たのが「ジャケット」。年始早々にWowowで放送していたものです。
本当はDVDも持っているのですが、Wowowの放送がハイビジョンだったので、こちらで見ることにしました。
この映画は、公開当時に友人から薦められていたのですが、劇場が少ないのと、時間が合わなかったことで、見ることができませんでした。
友人がこの映画を私に薦めたのには理由があって、「バタフライエフェクト」という映画について「けっこう好み」と話していたからです。
どちらかというとその「バタフライエフェクト」の方が有名なのかも知れませんが、どちらもタイムスリップがテーマになっています。ただし、ぢちらも、「バックトゥザフューチャー」のようなSFものではなく、舞台設定としてタイムスリップが出てきますが、ぜんぜんSFチックではありません。
簡単にあらすじを書いておくと、
湾岸戦争で頭に重症を負った男が、その後遺症で記憶障害となる。帰国後、ひょんなことから警官殺人事件に巻き込まれたことから逮捕され、裁判で病気を理由に無罪になるも、犯罪者用の病院に入院させられる。
そこで男は、医者から実験的な治療として、拘束衣(ジャケット)を着させられ、死体用ロッカーに長時間閉じこめられてしまう。
ところが、その治療を受けている間だけ、なぜか男はタイムスリップして未来に行き、不思議な女性と出会う。女性から、自分の命があとわずかしかないことを知り、自分がなぜ死ぬことになるのかを探っていく。
最後に男が取った行動とは。。。
というものです。
主演はエイドリアン・ブロディ。私は映画は比較的観る方かも知れませんが、この主演俳優を見たことはあるのですが、名前は知りませんでした。女性役は、キーラ・ナイトレイ。最近はカリブの海賊シリーズでおなじみですね。
この二人、特にエイドリアン・ブロディの演技がすばらしい。
記憶障害であるため、自分の置かれた環境をよく理解できず、またタイムスリップなど尋常では考えられない境遇に苦悩する様を見事に演じています。
またラストも切ないです。決してバッドエンドではないのですが、見終わったあとに、しばらくジーンと来るものがあります。
Amazonでの評にもあるように、主人公がなぜタイムスリップするのか、なぜ「ジャケット」なのか、の説明はまったくありません。そういう意味では唐突な設定とも言えますが、そんなことはどうでも良くなるような、良くできたストーリーだと思います。
これからご覧になる方。最初のシーンから無駄なシーンはありません。すべてが繋がっています。
「バタフライエフェクト」も好きな映画ですが、確かによく似ています。
続けてみると、ちょっと興ざめかも知れません。もしご覧になるなら、時を置いた方がいいでしょう。