映画

「告発のとき」を観に行きました

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また仕事帰りに映画を観に行きました。「告発のとき」です。

原題は「 IN THE VALLEY OF ELAH」(エラの谷にて)。旧約聖書に出てくる、巨人ゴリアテを幼いダビデが倒した場所のことです。

キリスト教になじみの薄い日本では、このタイトルでは受け入れられないと判断されたのか、邦題は過去にもあったようなタイトルになってしまいました。

2003年に実際に起きた事件を映画化した話しで、イラク戦争がテーマになっています。

ベトナム戦争関連の映画が、戦争終結後相当の年限を経てから制作されたのに対し、現在進行形の戦争が映画になると言うことは、ちょっとした驚きでもあります。

簡単なあらすじとしては、

イラクから帰還したはずの息子が行方不明となったことを知らされた父親。軍に事情を聞きに行くが、その過程で息子が何者かによって殺害され、発見されたことを知る。父親は地元警察の刑事の手を借りて、その真相を探っていく。

というものです。

父親役はトミー・リー・ジョーンズ。最近の女子高生あたりには、缶コーヒーの人、と言うイメージが強いと聞いていますが、実に見事な演技です。

刑事薬はシャーリーズ・セロン。実際の事件では、刑事は男だったようですが、映画に華がなくなると考えたのか、女性に変わっています。でも

こちらもすばらしかったと思います。

トミー・リー・ジョーンズの妻として、スーザン・サランドンがほんの少し出演していますが、存在感があります。

実際に見終わってみると、戦争の異常さ、悲惨さが淡々と描かれていて、なんともいえない気持ちになります。はっきり言ってしまうと、殺人を犯した側の動機は、私には良く理解できません。しばらくイラクで活動しすると、鍛え抜かれた兵士といえども、その体験が精神的に大きなプレッシャーとなって、常人には理解しがたい行動を取ることがある、ということなんでしょうか。

まだ公開している劇場もあるようなので、ぜひ多くの人に見ていただきたい作品です。

Blu-Ray化されたら、たぶん買ってしまうと思います。

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